チャレパンが行く

厄年に胞状奇胎と肺腺癌0期。抗がん剤は回避できて幸せ!な備忘録

肺腺癌⑩ 妊娠合併肺癌

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病理結果

病理結果は2~3週間で出るといわれており、退院後最初の受診日は2週間と2日でした。

結果は出ており、7mm・上皮内癌・肺腺癌と診断されました。

術前に言われていた・炎症・前がん病変・癌 の中で一番悪いもので、ためらわず手術して正解なものでした。

上皮内癌は非浸潤癌とよばれる0期になります。肺癌を調べた方は、ステージの分類を見たことがあると思いますが、T=大きさ N=リンパ節転移 M=遠隔転移で分類されそれを当てはめた表で1a〜4期のステージが決まります。

0期は病期決定の表に入っていないことが多いのですが、0期と1期の違いは、がん細胞が発生しているところにとどまっているか、他の細胞まで浸潤しているかということです。

主治医の説明でも同じ初期では0と1では全然違っていました。

1期は手術で綺麗に取れたとしても他の細胞に浸潤しているため、再発のリスクは0ではありません。しかし、0期は浸潤していないので、手術で取りきることができれば再発のリスクは基本的にありません。もちろん転移の可能性も無しです。0期で再度肺癌が発生したときは多発(関係の無いもの)になります。よって手術が終われば完治なので、抗がん剤も必要ありません。ただ、一度なったら多発する率は高くなるので、0期も5年間はレントゲンフォローするとの事でした。

肺癌は0期で見つかることはめったにありません。レントゲンに写らないからです。そして肺癌は検診のレントゲンで見つかったときには1期以降多くは2期以上で、症状が出ていたら3~4期であることが多く早期発見が難しいみたいですね。そして治療成績もあまり良くない。だから日本人の死亡率1位の癌なんだろうなって私は思っています。

私も胞状奇胎の経過が悪くなければ、CTもレントゲンも撮ることは数年単位でなかったでしょう。

そのときには・・・。

 

 

 妊娠合併肺癌

もしもの話になりますが、胞状奇胎の妊娠が正常妊娠であれば、私の病名は妊娠合併肺癌というものになります。

妊娠合併乳がんと妊娠合併子宮がんは比較的に多く、症例や対応のノウハウもあります。しかし、肺癌は若年性が少なく妊娠と合併した症例はあまりありません。ネット上に落ちていた論文では”初めて出会ったから報告する”言ったものが見つけられました。

 

 論文の内容によって、癌と妊娠の関連性を否定する意見と影響するといった意見が綺麗に分かれていました。多かったのは影響するという意見のほうであり、私の呼吸器の主治医も「がん細胞は発生したとしても普段は免疫細胞に抑えられているが、妊娠は胎児を守るために自己の免疫力を下げるため癌は育ちやすくなる」との考えを持たれる医師でした。正直、私もTVや本の影響を受けていますが、癌は免疫で治す!!免疫力UPで癌にならない!といったことをよく耳にするので、妊娠は癌に悪影響であるという意見のほうがしっくりきます。またもう一つ、妊娠によって分泌が増えるエストロゲンによって癌を大きくさせるといった意見も見つけられました。

妊娠合併肺癌は、胎児への被爆の問題で被爆量の多いCTは倦厭されることから発見が遅れる傾向にあります。症状が酷くなり検査したときにはステージ3や4なことが多く、経過の悪い報告ばかりでした。ブログの闘病記を探した結果も同じでした。1期で見つかり存命された方のものは1つしか見つけることができませんでした。経過の良かった方は報告されていない、ブログをつけられていないだけであればいいのですが・・・。

私も胞状奇胎になっていなければ、経過が悪くなければ、CTを取っていなければ、タラレバの話になりますが、片手の年数で命を落としていたかもしれません。肺癌末期の5年生存率は4.6%しかないんです。

胞状奇胎になってから悪いことしか言われず、精神的に辛い月日でしたが、最終的に抗がん剤のつらさも死の恐怖も経験することが無く治療することができました。

経過観察になった今、大厄の厄はいっぱい襲ってきましたが、年越す前に全てやっつけることができ、それはとても幸運であったのだと受け止めています。

 

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