胞状奇胎⑤
1次管理とhCGの経過
管理のために奇胎娩出後から付けてる基礎体温。この頃精神不安定過ぎて全然眠れなかったから意味のない基礎体温。でも、良いんだって適当で。測ることに意義があるみたいに言われて、ここの看護師への信頼は無くなりました。
そして、自分で心療内科に行って睡眠導入剤を貰い睡眠管理してもガタガタの基礎体温でした。hCGが高い間は高温層の一層型か不規則が多いそうです。むしろ二層性で高hCGは絨毛癌の基準になるそうです。。。
④でも少し書きましたが、胞状奇胎は5週・8週・24週をポイントとする1次管理があります。
基準値は5週=1,000mU/ml 8週=100mU/ml 24週カットオフ(0.5mU/ml)で、その3点を結ぶ線を判別線とし、いずれの時期でも判別線を下回るのを順調型、一つでも上回る場合を非順調型とし、日本産婦人科学会での資料では非順調型で画像検査により病巣が確認できない場合は奇胎後hCG存続症とし、侵入奇胎と同様の化学療法が推奨される。となっています。
侵入奇胎とは胞状奇胎後に奇胎が子宮の筋肉の細胞に侵入し腫瘍性病変を形成する病態で、約30%の確率で肺転移します。前がん病変として扱われ、治療方法は抗がん剤治療になります。10~20%の確率で侵入期待を発症し、さらに1~2%が絨毛癌へ移行すると言われています。診断後すぐの掻爬が奨められ、胞状奇胎を放置することができないのはこういうことなのです。筋肉に侵入する前に早く出そう!って事です。
さらに、侵入奇胎は全胞状奇胎で10~20%、部分胞状奇胎で0.5~4%にみられるため、どちらの胞状奇胎であったかが管理する過程で大切になってきます。
検索魔になっていた私は、「これ・・・侵入奇胎ほぼ全胞状奇胎の方じゃん!?どうせ悪いほう言われるんだよ・・・。」ってへこみにへこみまくっている中、案の定全胞状奇胎といわれ更にへこんだものです。
多くの侵入奇胎は娩出後6ヶ月以内に発症しhCGの再上昇が認められます。ただ上記したとおり低下し続けても非順調型の場合には侵入奇胎と同様の治療が推奨されています。
前文が長くなりましたが私の経過は以下のとおり。
(単位略)
術前 165,999.1
1週目 7,412.6(翌日2回目掻爬)
2週目 1,430.6
3週目 974.0
5周目 933.0 (1,000↓)
6週目 756.0
8週目 563.6 (100↓)
11週目 214.7(3回目掻爬・子宮内容物に奇胎無し)
13週目 124.2(造影CT)
14週目 113.0
15週目 70.0
16週目 41.2
17週目 29.7
18週目 22.3
19週目 24.9
20週目 11.6
23週目 0.5
5周目はぎりぎりクリアしましたが8週目で完全なアウト。でも主治医は最初が高いから許容範囲内!上がってから考えると、自身の学会があるから3週間後で全然OK~と軽い感じで間隔が空いています。そして12週になる直前でさすがに200↑はちょっと・・・となりました。不正出血も1ヶ月以上続いていたので、子宮内の掃除目的にも再々掻爬しました。しかし100をきらない・・・で、やっと重い腰を上げ造影CTを行いました。
CTの結果は、"奇胎の明らかな転移は認めないが肺に7mm大のすりガラス陰影があり3ヵ月後のフォローが必要"と読影医より返ってきました。肺のことはわからないから呼吸器内科行って来てと軽く言われたので、私も炎症か何かかなー?悪くても奇胎の転移だろ?OKOK!もう覚悟はできている。侵入奇胎だろ?抗がん剤だろ?さぁお言い!と呼吸器内科に行ったら、「初期の肺癌によく見られる写り方です。外科的対応をお奨めします」と言われて意味わからなすぎて、その日は泣きながら帰りました。
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